CATEGORYあべ(新潟県/阿部酒造)

廃業寸前から、“あべ”は全国へと飛躍!

阿部酒造は、1804年に新潟県柏崎市で創業した老舗酒蔵です。しかし、設備投資は1983年で止まり、蔵は廃業寸前という厳しい状況にありました。2014年に蔵を継いだ阿部裕太氏(蔵元・製造責任者)が、大きく舵を切ります。
阿部氏は1988年生まれ。都内の大学卒業後、デジタル系企業でキャリアを積んだのち家業を継ぎました。「3年間は阿部酒造で自由にやる」という覚悟のもと、秋田県の新政酒造での研修で学んだ“チームで醸す酒=和醸良酒”という思想を基盤に、試行錯誤を重ねます。
そして2015年、新銘柄「あべ」を誕生させ、新たな挑戦が始まりました。ひらがな二文字のシンプルなラベルと、親しみやすい筆致が印象的です。
「あべ」は、“フレッシュ・低アルコール・鮮やかな酸”を武器に評価を高め、柏崎という地域を飛び越えて全国区へと成長しました。この10年で石高は40石から550石へと拡大し、売上高も約3倍に成長しています。さらに2017年からは設備投資と若手人材の受け入れを進め、2025年にはクラウドファンディングで2000万円以上を集め、新蔵を完成させました。
新蔵では空調管理や洗い場の拡充などにより、衛生管理も徹底されています。
蔵人は“作業員”じゃない、チーム全員が“クリエーター”

現在の「チーム阿部」は、30代を中心とした精鋭集団です。朝礼ではデータを共有し、インカムやスマートフォンを活用して連携するなど、従来の酒蔵とは一線を画す体制を構築しています。
特徴的なのは「任せる文化」です。蔵人が自ら考えて行動することで、迷いのない仕事が生まれています。阿部氏自身も「もう3〜4年麹室に入っていない」と語るほど、現場は自律的に機能しています。
このような環境では、個々の挑戦がそのまま蔵全体の価値向上につながります。蔵人一人ひとりが主体性を持ち、チームとして酒造りに取り組んでいます。
酒造りのその先へ。土地・人・米をつなぎ、未来を醸す

阿部氏の視線は、すでに蔵の外、田んぼにも向けられています。今後は米づくりへと軸足を移し、地域全体の持続性にも取り組んでいく考えです。
背景には農家の高齢化という課題があります。自社で田んぼを買い取り、農業生産法人としての規模を3倍に拡大する予定です。高精白酒を増やすことで米の使用量を増やし、耕作放棄地の発生を防ぐ狙いがあります。
「酒は簡単に増産できない」からこそ、原料である米から支える。この考え方は、単なる酒蔵経営を超えた“地域全体を支える取り組み”といえます。
「人を育て、酒を磨き、地域を守る」阿部酒造は、チーム一体型の「動」のエネルギーで「和醸良酒」を醸しています。
阿部酒造の蔵元動画
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あべ + (アベプラス) 柱焼酎仕込み (R7BY) 720ml
2,970円(税込み)
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あべ ウメ (粕取焼酎仕込み梅酒) (R7BY) 500ml
2,200円(税込み)
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16,500円(税込み)
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16,500円(税込み)
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4,070円(税込み)
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2,750円(税込み)







