CATEGORY白木久(京都府・京丹後/白杉酒造)
大変珍しい、オール食用米の日本酒蔵
白杉酒造は安永6年(1777年)、京丹後の地で創業。先代蔵元は白杉酒造の11代目、現在の蔵元・白杉 悟氏の叔父にあたります。 蔵の後継者として、京丹後市へ戻ってきたときに食べたコシヒカリの美味しさに感動した白杉 悟氏は、食用米から美味しい日本酒を造りたいという想いを抱いたといいます。
現在、白杉酒造では日本酒造り用の酒造好適米は一切使用せず、丹後で一番美味しいお米・丹後産コシヒカリを中心に、優しくて旨味のある味わいの日本酒を目指して酒造りをしています。
食べておいしい米から飲んでおいしい酒を
写真は、無農薬無化学肥料のコシヒカリを手がける中島さん。2007年、27歳だった白杉さんは、蔵元杜氏の職に就きました。地元の人口減少と高齢化の影響で、お酒の売り上げがじりじりと下がり続けるなか、地元産のコシヒカリで自分にしかできない酒造りをしようと決心しました。
白杉酒造の井戸の天然水は超軟水の口当たりが柔らかいもの。ミネラルが少ないため発酵がゆっくりになり、手間と時間をかけて仕込みを行います。
醸造には白麹や黒麹、リンゴ酸生成酵母などを用いており、爽やかな酸味の効いたフレッシュな味わいは、新時代の食中酒としての新たなスタイルを確立しつつあります。
進み続ける食用米への挑戦
新生「白木久」がリリースする食用米のお酒は瞬く間に評判を呼び、2015年からは使用する米をすべて食用米にしました。
白杉さんは、コシヒカリだけでなく、地元産のササニシキで造った新銘柄「銀シャリ」にチャレンジしています。
「更なる食用米にチャレンジしたい!」という思いから、地元丹後の様々な食用米による新しい酒造りを進めています。
白杉酒造の蔵元動画